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警邏隊

the Patrol Unit

騎士団の下部組織に当たる警察組織。王都に本部、各領都に統轄機能を置き、その他の都市には見合った規模の支部が設置されている。各地の自警団を端とし、当時の象徴として現在も『ランタンと短剣』を紋章に取り入れている。
自警団のような自力救済組織は古くは軽視されていたが、前王室の中期、王権による治安維持が不安定だった期間にかつてなく台頭し、取り締まりの専行による暴力行為が問題となったため、騎士団の下部に編入された。法規遵守が課される代償として、末端とはいえ公的機関の一員に庶民が参加できるようになることが当時の自警団側の利益とされた。
王室が交代して以降、騎士団は軍事・国土開発・拝領騎士による統治・政治犯の取締等を主な任務とし、市井の治安維持や犯罪捜査等のほとんどが警邏隊の領分となった。それに伴い、警邏隊員の選考方法や内規は従来に比べ厳格になったが、地方では良くも悪くも地域密着の風潮が残っている。反対に、王都ノーデンや旧都ウィナルドなどの大都市では騎士団との関係に対する意識が強く、地方支部の隊員を格下と見て、本来は他支部所属隊員が受託できる任務からも排除する傾向がある。
隊員は専任で勤務する正隊員と、緊急時のみ召集される予備隊員に分かれ、正隊員のみ武装が許可される。また、所属支部以外で臨時の任務が発生した場合、正隊員は選考なくこれを受託できる。ただし委託任務は、当地の警邏隊支部が所属人員で賄えない業務を、近隣の支部や適する技能を持つ者に指名で依頼するのが基本で、他支部の隊員が各地を渡り歩いていることは想定の中心に置かれていない。
正隊員は名簿が全国の支部で共有され、おおよそ月に一度の頻度で更新されている。なおこの共有・更新には、双門同盟による転送便の技術が提供されている。
制服は灰色の綿のジャケット、徽章は合金製の警邏隊の紋章、装備は刀剣または警棒。武装の際は制服または徽章の着用が義務。