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蒼三

そうざ

北の異大陸から来た鍛冶師。四十代男性。長い黒髪を括っていることが多い。人前に現れる際は、眼鏡をかけた上で右目は常に閉じている。
帷垂の客分として一時逗留していたが、現在はアルデリシア中部に住んでいる。異国装束で過ごし、鍛冶の依頼は夜にのみ、気まぐれにかつ異様な条件で請けるため、一部では変わり者として噂が立っている。本人曰く『刃物は打つよりも斬る方が、斬るより斬られる方が好き』。
正体は北大陸独自の由来を持つ金眼の一人。眼鏡と隻眼は偽装で視力に問題はなく、閉じている右目が金眼になっている。
北の金眼の特徴として、個体ごとに限定された特殊能力と、強力な再生能力を持っている。蒼三は未来視能力を持つ金眼。今後何らかの事態が起こる可能性の予見であり、確実な予知ではない。また、時間が遠ざかるほど精度が落ちたり複数の未来が見えたりする。他、意識的な魔力制御技術と、それによって物体に魔力を帯びさせる魔術に似た技能を修得している。
故国では生後すぐから聖職者に保護されていたが、神託者のような役割を演じさせられた上、研究目的で生体解剖を継続的に受けたため、後見人の聖職者を殺害し逃亡。
セス達の近い未来を視ていた様子で、レオンに魔石の効力を持つ剣と基本的な剣技をほぼ無償で提供した。
更に、人間からの被虐や抑圧、それらへの暴力による反撃などを経た観点から、ノアには人倫を逸脱しないよう強く忠告した。自身については既に正気ではないと自称しており、事実、庇護を受けている帷垂の土地を離れているのも当人の性質が原因。快楽殺人者であり、死体性愛の癖がある。
帷垂内部から彼の取り扱いに懸念が呈され、一定の条件と監視を設けることで領土外の居住を認められている。条件とは、帷垂内部の粛清や対外的な交渉のうち殺傷を手段とする集団への所属、その随時の指令に時を問わず従うこと。これは蒼三の殺人欲求の発散も目的にしており、場合によっては死体処理が一任され、そこでどのような暴挙があっても実質的に黙認されている。
後に鍵守ジェミニとなったセスの警護等を担うという名目で〈淀み〉に逗留。その際、名を『静三(しずみ)』と改めた。アルデリシア人には発音しにくいため、関係者からはシズと呼ばれることが多い。