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花宵

かしょう

帷垂魔術士。女性。長い黒髪で、目元を隠しており年齢不詳だが、三十代ほどの印象を与える。
鳴糸という子どもを供に連れて各地を巡り、魔術に関わるトラブルの解決に当たるなどしている。
〈門〉の布く理法から外れた異形に手を差し伸べる帷垂の立場から、ノアに忠告した上で、セスについて何らかの疑いを見せた。
〈月の魔女〉と呼ばれる最も高名な魔術士。帷垂の実質的な元首であり、南北の鍵守とも親交が深い。創門当時から生きていると言われ、衰えない容姿を隠すために覆面を常用している。彼女自身は不老ではなく、鍵守が肉体の維持に協力している。
通名は不定期的に変えており、大抵の場合帷垂の言語で月に関する表現を含んでいる。『花宵』が最も新しい名前。セスは〈月の魔女〉を『月雨(つきさめ)』という名で認識していたため、花宵がそうだとは気付かなかった。
セスがアディーネルの人間であることは初対面の時点で察知しており、ノアへの忠告は、アディーネルが金眼を含む異形を排除する側にいるためである。セス個人に対して敵意はないものの、アディーネルでありながら異形に手を伸べた責任を果たすかどうか、成り行きを観察している。
基本的には帷垂島内におり、古くからの集落である夜止里(やどり)に居を構えている。リリュカの失踪や離反者による魔術の悪用があったため、今回のところは一時的に帷垂を離れている。
帷垂の情報網の他、鍵守から貸与されている転移術の合鍵によって呼び出しへの即時対応に備えており、また帷垂本土には代理人を置いている。