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フィリップ・ケインズ

Philip Keynes

レオンの父親。51歳。
ローズと似た鷹揚な気質。また彼女同様〈沼地〉の平均を大きく上回る学識がありつつ、それを隠している。
賢しらな口を利くことを避け、相手に警戒心を抱かせないような話し方をするが、会話の要点を押さえてさりげなく舵の向きを変える目敏さがある。
子供たちのうちレオンが最も父親似で、顔立ちばかりでなくこうした性格も似通った点がある。
ただし生育環境から何かと諦観が勝つレオンに比べると、問題に際して必要な対処までを投げ出すことはない。また、ローズと異なり、〈沼地〉への移住は必要なものだったと考え、後悔はしていない。
その代償として妻子を守る意志は固く、メイヴィスの治療に当たっては、レオンやラルフが出処を知らない資金を惜しまず費やした。
レオンが町の外へ出る意志を示した際、ラルフとともにフィリップも代わりを申し出たものの、反対にあって断念した。
移住の理由は、ローズが語らない限り口外する気がない。