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輪洋(りんよう)

the Ring Ocean

外洋のうち、東の大陸、西の虞淵を取り巻いて、概ね円形を成す外周部分。
進入不可能な不可視の境界があり、視覚的にはその先まで海が続いているように見える。
実際に水域が続いているのか、観測者の認知が正常でなくなるのかは不明だが、少なくとも島を含めて陸地はないようである。
天君創門に際して造ったもので、それ以前にはこのような現象はなく、人や精霊が観測する限り無限に続いていたと言われる。

ロティス [籠朱]

Rothyth [ろうしゅ]

北大陸の名称。基本的にトワイサイレニア大陸部全土での呼び名だが、ロティスは王国共通語での読み方。当地出身の蒼三や帷垂人は籠朱と呼ぶ。
コクレアニムで地震と流星が発生するのはほぼロティスのみ。
長年東大陸との航路が失われていたが、帷垂により再度開拓された。
トワイサイレニアに比べ霊的技術に劣り、ブランシェンドに比べ安定した資源のある環境から、技術は科学的開発によって発達しつつある。近年地下の燃料資源が実用化した。

ブランシェンド [ジヴレイユ]

Blanchend [Givreuil]

アルデリシアでの南大陸の名称。東大陸諸国と国交はなく航路も失われている。
当地出身のノアはジヴレイユと呼ぶ。
旋界を追放された精霊イゼアの現在の住処となっている。

トワイサイレニア [東羅]

Twisilenia [とうら]

東大陸の名称。広義では帷垂や周囲の島嶼も含む。基本的に全土共通の呼び名だが、トワイサイレニアは王国語での読み方。
略称はトワイラ。帷垂人は東羅と呼ぶ。

コクレアニム

Cocleanim

この世界の名称。東大陸でのみ用いられる。創門以後から呼ばれるようになった。
いわゆる天体ではなく、球状でもない。
上空は天蓋、海洋は輪洋によって空間的限界があり、陸は地震等の自然現象で変動することがほぼない。
輪洋の内側に北の大陸、西の虞淵があり、更にその内側に淪洋という構造になっている。
外海の航行困難に加えて、大陸間はいずれも島嶼がほぼ消滅しているため、近年航海技術が向上するまで長い間互いに孤立していた。

帷垂(いたる)

Eterl

東大陸の北西に位置する島、及びその地域を自治する共同体。国家ではないが、帷垂島を領土として占有しており、〈月の魔女〉が頭目として扱われる。
古くは北大陸からの渡来人が中心だったが、創門前後に主に天君を嫌って東大陸を去った人種、その後更に北から流入した人種などが混交している。文化は北大陸のものが主たる基礎。
創門に際し、各人種の魔術士がここを旗地としたことで、現在でも魔術士の割合が高く、東大陸で権勢を振るう式士に対抗しうる勢力の一つになっている。直接的な魔術の他、魔力を有した品を作る、それらを式士・魔術士・神職に商う等もする。また、魔術士や魔術商を警護するための戦闘員を専門的に輩出している地域もある。
魔術の特性上、暗殺など人の殺傷を伴う依頼を請け負う場合も多い他、魔術具という特殊かつ高額な品物を扱うこともあり、商売の過程で得た東大陸での情報についても帷垂の介入する範囲は広く深い。その販路、依頼主として関わった者の社会的地位の高さ、依頼内容の重要性や後ろ暗さ等が作用し、帷垂の情報網は影響力も強く、近年金融業をも発展させたのはそうした背景に支えられていると言われる。
帷垂人自身もその力に自覚的であり、自浄の面にも注意を払っている。国家の形を取らないことにより、不祥事の際には近代的な裁判を経ない粛清等、厳しい処分が下ることもある。一部にはそうした内部監察を専門にする魔術士・戦闘員が存在する。
本来『帷垂』は、火屑星周辺の上空に赤みがかった幕状の光が見られる当地特有の現象のことで、それが地名に転用されたもの。

ギゼラム

Giselam

東大陸北東部の大半を領土とする帝国。褐色の肌に明るい頭髪を持つ者が多い。
北の〈門〉を擁するが、土地に根ざした精霊の特性により乾燥地帯が多く、人の居住地は限られている。
皇帝が鍵守を兼任している。鉱物や人的資源、技術が収入の主体で、特に式士等霊的技能者の育成についてはアルデリシアよりも積極的。
大陸東部の旋界を除いた海岸線は全て帝国領の為、東部の海洋調査・開発等は実質的に帝国の独占状態にある。

アルデリシア

Ardericia

東大陸南西部の大半を領土とする王国。黄道直下の地域が多いことと、南の〈門〉を擁することから、霊気が豊富で土地も肥沃。山地も多いため水源に恵まれている。首都はノーデン。
国土・人口・経済力とも東大陸最大の国。元首を王とする国は他にもあるが、『王国』とのみ発言すればアルデリシアのことを指すのが一般的。
霊気の豊かさは生物の生育環境にも好影響な場合が多く、王国人は他国に比べ傾向として体格が良い他、平均寿命も長い。一方、領土南東部の山脈沿いに、〈沼地〉と通称される霊気の枯渇した地域がある。〈沼の魔女〉の住処とされ、長い間生物も精霊も生存不能の土地だったが、〈魔女〉の消失を経て八十年程前から居住地としての整地計画が進められている。
人種は多くないものの内部の民族の系譜は二十余りに分けられ、それぞれに固有の言語や習俗がある。目や肌の色は明るい者が多く、髪は白金~濃灰色まで幅があるが、完全に黒い髪の者は珍しい。現在は共通語の制定や貨幣の統一等により、旧来に比べると文化的な摩擦が起きにくくなっている。
〈沼地〉の再開拓や共通語の制定等、公益を重視することで国民の結束や王室の権威高揚を意図した方策は、王室交代直後のリカルド王によってなされた。
〈沼地〉至近の山脈以東は旋界になるため、王国東側は正確な国境線が描けない。
現王室は建国王アルドの直系ではない。

魄符(はくふ)

lunar note

式士のうち、精霊の方を特に呼ぶ場合の名称。

魂符(こんふ)

solar note

式士のうち、人間の方を特に呼ぶ場合の名称。